自然的空間は都市域で生活する人々にとって貴重な空間であり、地震時には減災空間となる。このため、空間の整備計画では利用者心理を反映した空間の配置を考えなければならない。そこで本研究では、大阪府の北摂地域を対象として、現地調査とアンケート調査を行った。空間を階層的に捉え、ボロノイ分割を行うことにより、階層間の関係を示した。さらに、空白円を用いて「自然と触れあう機会の平等さ」、「地震時の避難しやすさ」という視点からの配置の評価を行い、整備すべき場所を明らかにした。整備内容と利用者心理との因果関係を明確にするために、これらの関係を心理学的にモデル化し、共分散構造分析を用いて階層毎に分析を行った。これより、階層毎に整備すべき内容を明らかにした。