我々は気候変動の推計を簡易に行うモデルを開発した。このモデルは, 温室効果ガスの大気中濃度を算定するサブモデル, 放射強制力の変化を算定するサブモデル, 気候変動サブモデル及び気温上昇及び海面上昇を算定するサブモデルから構成されており, 温室効果ガス排出量を入力として, 地球平均の気温・海水位の変化量を算出することが出来る。このモデルを用い将来推計を行ったところ, 2050年には0.8℃-2.1℃, 6cm-48cmの上昇, 2100年には1.3℃-4.7℃, 13cm-97cmの上昇結果を得た.