環境システム研究論文集
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絶滅危惧生物カブトガニの保護・生息地保全対策からみた河口域・干潟の保全・環境計画における課題と提案
清野 聡子宇多 高明
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2003 年 31 巻 p. 133-143

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抄録
絶滅危惧生物カブトガニの個体群保護や生息地の環境保全に関する研究を通じて、希少生物保護にかかる本質的障壁は、純粋な自然科学的問題にはなく、沿岸での土地改変を律し、かつそれを実行に至らしむる社会システムに存在することを明らかにする。専門家の提案が社会に受け入れられるかどうかは、その対策が行われた時代の法制度と、社会状況に強く依存する。これらの問題の克服のために、河川・沿岸管理の位置付けと専門家の責務・可能性を論じ、専門家の役割の改善策を提案する。
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© 社団法人 土木学会
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