都市域の自然的空間は生活者にとって日常時には遊び空間であり、震災時には減災空間である。本研究では、特に、震災時の避難行動に着目して自然的空間の減災価値評価を行った。まず、交通施設等による地域の分断を考慮し、さらに、町丁目の隣接関係を表現したグラフを作成した。そして、これを用いた1次避灘行動に関するシミュレーションを行い、避難が困難な地区を示した。さらに、空間毎の想定避難人数を算出した。次に、空間の広さ・水の有無・緑の量と配置に着目して避難空間としての安全性を評価した。さらに、一時的な避難生活を想定し、2次避難行動からみたときの空間の減災価値について述べた。