環境システム研究論文集
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下水処理水中の女性ホルモンの紫外線による分解
松山 直樹田部井 進一三島 由里吉本 国春菅原 良行
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2004 年 32 巻 p. 191-196

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抄録
人体から排出される女性ホルモンは、環境ホルモン作用が示唆されている代表的な化学物質に比べて約1, 000倍から10, 000倍のエストロゲン活性を有している。そこで、紫外線を使用して女性ホルモンを効果的に削減するための研究を行った。紫外線と他の技術との併用は、下水処理場における操作管理を複雑化するため、紫外線単独で女性ホルモンの削減を目指した。実験容器はステンレス製で、この中にE2とE1を含む試料水や下水処理水を入れ、紫外線照射装置を封入、室内で紫外線の照射時間を変化させてE2とE1の削減効果を求めた。実験の結果、紫外線によって女性ホルモンを削減できることが分かった。
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© 社団法人 土木学会
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