環境システム研究論文集
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多孔質弾性舗装の施工による道路交通騒音の低減
北九州市を対象として
渡辺 義則寺町 賢一蓑毛 博章浦 英樹外山 崇史
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2004 年 32 巻 p. 243-251

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抄録
多孔質弾性舗装を施工した場合に, 通常舗装からの騒音低減量がどの程度見込まれるかを理論的に計算した.そして, これを導入すれば都市部全域にネットワークされた幹線道路の騒音環境基準適合率の向上が都市全体としてどの程度はかれるか, 北九州市内の主要道路を対象に評価した. その結果, 1) 通常舗装を多孔質弾性舗装に変更した時の自動車の平均パワーレベルの減少は大きい. 通常舗装からの騒音低減量の殆どの部分を占める.2) 多孔質弾性舗装上に遮音壁を設置した場合に期待される騒音低減量は, 通常舗装上のそれと大差ない. 3) 多孔質弾性舗装の導入により, 北九州市内の殆どの幹線道路で騒音環境基準に適合する. 4) ただ, 低減効果は大型車混入率が大きくなるにつれて減少するので, 大型車が多く混入する所では, 併せて大型車への対応を考える必要がある.
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