車両感知器データを使って, 幹線道路における自動車排出ガス量を推計するシステムを開発した. 最初に, シャシダイナモメータによる排出ガス測定データを基に, 車の走行パターンから自動車排出ガス量を推定する方法を検討した. 次に, 実道路上での走行実態調査データと車両感知器データを用いて, 車両感知器データから走行パターンを推定する方法を検討した. 以上の検討結果を千葉県柏地域の国道16号, 国道6号, 県道船橋我孫子線に適用し, 238道路区間 (信号交差点に挟まれた区間) の排出ガス量を時々刻々と算出するシステムを構築した.