抄録
本研究では、埋立地の再生事業に伴うGHG排出量の推計手法を示し、ケーススタディとして既存埋立地のごみを掘り起こして20万トン分の埋立容量を確保こと想定した場合について試算を行った。併せて、埋立地を新規に建設したケースについても推計し、埋立地を再生したケースと比較した。推計結果から、埋立地再生によるCO2排出量は新規建設と比較して10~16倍大きいことを示した。また、生ごみ主体・嫌気性構造の埋立地において再生事業を行った場合、埋立地において発生するCH4を大きく削減できるため、これを考慮するとトータルのGHG排出量はマイナスとなる場合があることを示した。