抄録
本研究では, インターネット環境情報サイトである, NPO法人びわこ豊穣の郷のホームページを対象にサイト開設時の1999年から2004年までのアクセスログ解析をおこない, サイト利用状況の変遷とサイト構造の問題点を把握することを試みた. その結果同サイトのビジター数は年々増加しているが, サイトに比較的長時間滞在するビジターの割合は減少傾向にあること, 学術ユーザーは知識系情報に, 個人ユーザーは交流系情報に関心を示す傾向が開設時から現在まで続いていることなどが明らかになった. また, 環境NPOなどが運営するWebサイトにおいても, アクセスログ解析がサイトの利用状況の把握や改善に利用できる可能性を見出すことができた.