抄録
本研究では, 空調熱源と電力供給システムの構成が夏季の都市熱環境に及ぼす影響について, 中層高密な典型的事務所街である大阪市中央区の街区領域を対象とし, 数値シミュレーションによる検討を行った, 検討には著者らの都市気象・エネルギー連成モデルを適用し, 以下の知見を得た.
・システム構成に応じた人工排熱の増減は, 顕熱が-86~+78%, 潜熱が-100~+418%の範囲と予想された,
・この排熱変化に伴う気温影響 (最大0.5℃低減) は, ヒートアイランド対策と同程度と推定された.
・以上により, 省エネ・CO2削減に加え, 都市熱環境保全の観点より都市エネルギーシステムを評価する事の重要性が定量的に示された.