環境システム研究論文集
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科学技術のリスク要因に関する意識構造と情報共有のあり方
高レベル放射性廃棄物の地層処分間題を事例として
水上 象吾西田 奈保子
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2007 年 35 巻 p. 11-18

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抄録
高レベル放射性廃棄物の地層処分問題におけるリスク・コミュニケーションのあり方を考察するため、市民の地層処分の認知、リスク要因に対する意識構造等を把握し、これらを規定する要因を検討した。分析の結果、メディア利用頻度が認知程度に影響すること、リスク要因に対する不安意識には認知程度が影響すること、科学技術に対する意識が認知程度に影響すること等が明らかとなった。また、地層処分のリスク要因に関する不安意識は「対人的」、「技術的」、「外部的」因子により構成され、特に「技術的」因子が地層処分への不安意識に強い影響力を持つことが明らかとなった。以上より、多様な属性を持つ個人の情報媒体に配慮した情報に触れる機会が必要であること、関連する科学技術や環境問題を議論に含め、市民の興味や関心に沿った情報共有が必要であると指摘した。
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© 社団法人 土木学会
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