抄録
本研究では, 活動特性の異なる複数の地区を対象として, 地下水酒養を通じたストック型の水供給や, 各地区の雨水や下水再生水の可能供給量および潜在需要量を明らかにすることで, 都市内自己水源の有効活用に向けた流域内での水資源配置に関する検討を行った. 分析の結果, 各地区特性により, それらに関する水利用特性は大きく異なり, 例えば, 住居系地区 (戸建住宅) では, 雨水利用方式のみで, その地区の需要量を満たす程度の供給が得られ, さらに地下水酒養を通じた水資源の供給源となる可能性が高いことが明らかとなった. その一方で, 大規模公園地区では, 潜在需要を満たすだけの供給可能性はなく, 周辺地区からの供給を前提とした水資源配置が望ましいことが示された.