環境システム研究論文集
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階段式魚道の呼び水がつくり出す流れとそれに対する魚の行動
青木 宗之福井 吉孝小原 誠染井 香栄
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2008 年 36 巻 p. 457-465

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抄録
階段式魚道に付設される呼び水の果たす機能, 効果, 必要性を検討した.模型実験の結果, 呼び水水路を用いた場合, 魚道下流入口へ向かう魚が増加した.このことから, 呼び水は魚を誘導する機能を持っており, 魚道の効果を高めるためには呼び水の必要性はあると言える.しかし, 呼び水流速が主水路流速の5倍以上になってしまうと魚道の下流側に循環流が形成されてしまい, 遡上率が低下する.このことを解消するために導流壁を用いると, 遡上率および誘導率も増加する.なお, 呼び水流速が魚道流速の2. 3倍のとき, 遡上率が最も高かった.また越流流速が, 魚の体長の約7倍程度の数値のとき, 魚は魚道へ入り易いということが分かった.数値解析によっても, 魚道下流域の流れを概ね再現することができる.
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