精密工学会学術講演会講演論文集
2002年度精密工学会秋季大会
セッションID: D17
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超精密表面加工技術(1)
微粒子流体研磨によるconcaveタイプ薄型水晶基板の加工技術
*清水 正寛峠 睦渡邉 純二
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抄録
これまでの砥粒を用いた研磨では水晶素板全面を数mmまで薄く加工するため,その後の取扱に問題があることが指摘されている.水晶振動子として利用されるのは数ミリ角の領域であることから,周辺部はむしろ厚い方がその後の取扱が容易となる.そこで,縦軸研磨盤と微粒子流体研磨法を組合せ,水晶素板をconcave型,すなわち凹面状に加工する新しい技術を開発した.上部に設置した研磨パッドの回転数,揺動ストローク,押付圧力および傾斜角,水晶素板の自転数などをパラメータとして研磨実験を行い,厚さ40mm,一辺10mmの角形水晶素板の中央部に,直径7.5mm,深さ22mmのconcave型水晶素板を作成することに成功した.
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© 2002 公益社団法人 精密工学会
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