精密工学会学術講演会講演論文集
2002年度精密工学会秋季大会
セッションID: D18
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超精密表面加工技術(1)
水晶振動子の超薄型化加工
*大渕 慶史峠 睦渡邉 純二山下 俊弘
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抄録
直径5.2mmの円形形状および一辺10mmの角形形状を有する二種類の水晶素板について,片面ラッピング/ポリシングにより薄型化加工を行った.仕上げ加工であるポリシング加工時の加工圧を一定にし面だれを防止するため,メッキ金属を水晶素板の周囲に形成した.角形形状の水晶素板はメッキ金属からの締め付け力が大きいため,角部から破損する頻度が高く,薄型化は困難であった.そのため,水晶素板とメッキ金属との間に間隙を設けるなどの多くの工夫を行ったが,10μm厚までの加工しか行えなかった.一方,円形水晶素板は比較的容易に薄型化加工ができ,メッキ条件および加工条件の最適化により,最終的に3μmまでの加工に成功した.
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© 2002 公益社団法人 精密工学会
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