抄録
超高速研削によるホイール周速度の増大は,研削抵抗の減少,加工面粗さの向上をもたらすことが知られている.筆者らはこのホイール周速度の増大は工作物回転数の増大をも可能にするものと考え,工作物回転数5000(/min)まで対応可能な研削盤を製作した.本研削盤は幅広い加工パラメータの選択ができることから,コンタリング研削における最適加工条件の解明を試みることが可能になった.CBNホイールによる焼入れ鋼のコンタリング研削実験を行った結果,工作物回転数が加工後の工作物面粗さ,真円度などの加工面や表面下の熱流入に大きく影響することが判明した.