抄録
事象駆動の自律分散型生産システムでは,断続的に発生する搬送要求を効率よく柔軟に遂行する搬送システムの開発が必要である.複数のAGVを利用した搬送システムは,複雑な搬送経路に対応可能な搬送システムであり,さまざまな経路探索法が提案され,数値実験で検討されてきた.しかし,外乱が存在する動的環境におけるその有効性は数値シミュレーションのみでは完全に検証できない.本報告では,筆者らが検討してきた複数AGVの運行管理システムの有効性を検証するための実験モデルを紹介し,それを利用した運行管理実験の結果を示す.