精密工学会学術講演会講演論文集
2005年度精密工学会春季大会
セッションID: K73
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射出成形と塑性加工の高機能化(3)
樹脂基カーボンナノチューブ複合材料の機械的特性へのフィラー表面処理の効果
大竹 尚登藤原 修榎本 和城*山口 龍介佐藤 倫史安原 鋭幸
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抄録
カーボンナノチューブ(CNT)を樹脂に分散·混合した複合材料を作製し,その機械的特性について検討した.ポリプロピレン基複合材料では,CNTを16vol%添加することによりヤング率は1.9倍に向上した.ついで理論式との比較から,機械的特性向上には界面接着力の向上が有効であることを示し,フィラー表面処理による界面状態の変化が機械的特性,特に引張り強度の向上にどのような効果があるかを検討した.その結果,CNT表面を酸化処理した後に官能基を導入することにより,複合材の引張強さが大きく向上することを明らかにした.
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© 2005 公益社団法人 精密工学会
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