精密工学会学術講演会講演論文集
2007年度精密工学会春季大会
セッションID: K25
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軸受鋼のP-S-N試験と疲れ限度
*清水 茂夫三浦 雄介土屋 一雄
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抄録
転がり軸受やボールブシュやボールスプラインなどのような丸物の転がり機械要素に圧倒的に使用されている軸受鋼(SUJ2)はHRC58以上に熱処理され、S-N試験を実施すると高サイクル疲労の領域でいわゆるWohler曲線に疲れ限度が現れると考えられ、このような疲れ限度は転がり軸受に対する寿命修正係数として2000年にISO規格のなかに採用されてきた。しかし、現実には軸受の寿命試験でもまた材料のS-N試験でも、疲れ限度の兆候を感じさせられる実験データは公表されていない。本研究では、両振りねじりに関するP-S-N (Probabilistic Stress Life)試験を応力水準?=1GPaから?=0.45GPaまでの6群150本の試料に対して実施し、3パラメータワイブルベースと対数正規ベースのP-S-N曲線を求め、軸受鋼は疲れ限度を示さないことを実証したので、その結果について報告する。
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© 2007 公益社団法人 精密工学会
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