抄録
空気中に存在する匂い物質を検出するために、これらの物質を捕捉し、水或いは有機溶媒の溶液にすることは必須の条件の一つである。今まで、薄い濃度の気体から対象物質を水に溶解することは非常に困難であるため、気体の検出手段があっても応用できないケースが多く存在した。本研究では微小の水滴(ミスト)を発生し、気体との大きな接触面積を実現した。そしてミストと混合した気体をサイクロンユニットに通して、遠心力で水溶液を分離、採取した。この方法で採取した溶液は容積が小さくて、所要時間が短いので、より濃いサンプルの採取が可能となった。