微小流路を用いたシリコン基板表面上での細胞付着力測定

抄録

マイクロ流路を用いて細胞等の生体試料を扱う場合，流路壁面への付着が大きな問題である．試料の付着抑制だけではなく，抗体による特異吸着の利用など付着制御が試みられているが，基板表面への生体試料の付着力に関しての定量的データは乏しい．本研究では，いくつか修飾を施した基板を用意し，簡単なマイクロ流路基板上に細胞を静止させた後，バッファーの流速を変化させ細胞を剥離することにより，付着力を見積もった．