抄録
三次元点群データを用いて,室内のオフィス機器を認識する手法を提案する.まず,距離が近い点をラベリングして領域分割を行う.分割された領域内に含まれる三次元点群データの分布の様子に着目し,これを物体の種別を特徴づける情報として使用する.領域の幅・奥行・高さの3つの情報と,領域を5×5×5=125に分割した各小領域に含まれる点数の情報を1つのヒストグラムで表し,これを入力データとして,物体のカテゴリを判別するAdaBoost識別器を学習させる.獲得されたAdaBoost識別器を未知距離画像に適応することにより,分割された領域がどの機器であるかの判定を行う.