実環境のレーザ計測点群内における人間行動シミュレーションとそのアクセシビリティ評価への応用(第3報)

計測点群内からの自動経路選択手法の開発

抄録

人間行動シミュレーションのための大規模環境モデルの構築は現在人手で行われており，そのコスト，品質，正確さに問題がある．本研究では，実環境の3次元レーザ計測点群を用いて，人間行動シミュレーションに基づく環境のアクセシビリティ評価のための，現状を正確に反映した大規模環境モデルを，低コストに自動構築する技術の開発を目的とする．本報では，計測点群内から歩行可能な経路を表す経路グラフを直接自動構築し，さらに経路特性に基づきデジタルヒューマンの歩行位置の制御が可能となる経路選択手法を開発した．