精密工学会学術講演会講演論文集
2014年度精密工学会春季大会
セッションID: A30
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表面プラズモンポラリトン(SPP)を用いた流体流れの可視化
*村田 啓通奥 達哉瀬谷 亮平小崎 美勇古谷 涼秋
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抄録
金属表面での自由電子の集団振動を表面プラズモンと呼び,その自由電子の振動と電場が結合したものを表面プラズモンポラリトン(SPP)という. SPPは,媒質の屈折率の変化に対して鋭敏に反応し,たんぱく質の検出やガスの検知等に応用されている. SPPの励起条件は,クレッチマン配置の場合媒質の屈折率と入射光の波長と入射角度である.そこで,入射光の波長と入射角度を固定しSPPの励起具合を調べる事で媒質の屈折率を求め,二種類の流体を判別して,流体の移り変わりを観測した. 二種類の流体には無色透明で肉眼で判別する事が難しい純水とエタノールを用いた.提案した手法で,流路内が水からエタノールへ入れ替わる様子を可視化する事が出来た.さらに,流体工学の式を用いて定量的に評価した.
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© 2014 公益社団法人 精密工学会
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