生体適合性向上を目的とした高分子材料表面へのイオンビームおよびプラズマ照射の比較検討

抄録

高分子材料は人工心臓や人工血管として使用されているが，血小板の付着などの問題点がある．そこで，プラズマ照射やイオンビーム照射によって高分子材料の表面の親水性を増強することができ，生体適合性を向上させられることが知られている．しかし，表面処理の詳細な効果は理解されていない．本研究では，PET，PDMS，およびPTFEにおいて，Ar FAB （高速原子ビーム）とArプラズマ照射で表面処理を行い，Ar FABとArプラズマの効果を比較した．