精密工学会学術講演会講演論文集
2015年度精密工学会春季大会
セッションID: D00
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生産技術史と考古学(キーノートスピーチ)
*鈴木 勉
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抄録
考古学は形式学分類を行い、形式が似た遺物は同じ技術で作られたと考える傾向にあり、同じ型式の遺物は一政権の一工房で作られたとして国家論を論じる。一方生産技術史は一人の技術者が異なる型式の品物を作ることから、型式分類ではなく工具や加工法による技術分類を試み、工人が依拠するのは国家ではなく技術であり、それゆえ移動式生活を基本とすることを論じる。実証的な研究のため生産技術史研究者の考古学への参入を期待する。
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© 2015 公益社団法人 精密工学会
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