精密工学会学術講演会講演論文集
2016年度精密工学会秋季大会
セッションID: P03
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微細加工基質を利用した力学的側面からの細胞機能計測・制御技術の開発
*長山 和亮
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抄録
我々はこれまでに,微細加工技術で作製した微細な凹凸を有する基板(マイクロピラー基板)を使って,力学的側面からの細胞機能を計測・制御する技術の開発を目指している.今回は,この基板上での細胞の運動や増殖性の変化を詳しく解析した.微細突起基板を用いることで,細胞種による運動性の違いから,細胞の硬さや細胞核の硬さを定量的に評価する手法を確立した.これによって健全な細胞とがん細胞では核の硬さに大きな違いが見られることを発見し,核の硬さの違いから,細胞種を効率良く判別できるツールとして活用できることが分かった.また,この基板を用いて細胞核に変形を加えることによって,増殖をストップさせて細胞を休眠状態にすること,紫外線に対する耐性を向上できることが分かってきた.
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© 2016 公益社団法人 精密工学会
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