アセンブリ品CTボリュームにおける形状テンプレートを用いた部品抽出

抄録

X線CTは医用だけでなく，製品の内部検査にも用いられる．内部検査において部品を抽出することは重要であり，従来手法では周囲との密度差を用いて部品を抽出した．しかし，周囲と密度差のない部品は抽出できないという問題があった．本研究では，探したい部品の密度ではなく，形状データから得られる幾何特徴量を用いて形状検索を行うことで上記の問題を解決した．実験の結果，幾つかの部品に対して手法が有効なことが分かった．