精密工学会学術講演会講演論文集
2019年度精密工学会春季大会
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蚊の下唇機能を模倣した微細針穿刺装置の開発
座屈防止機能の検証
*鈴木 昌人登坂 将大高橋 智一青柳 誠司
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p. 359-360

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抄録

蚊の口吻は非常に細い6本一組の針状器官を1本の鞘状器官(下唇)で支えた構造を取る。下唇は上記の針状器官を座屈させることなく対象の皮下へ穿刺する役目を担っている。本研究ではこの機構を模倣した微細針の穿刺装置を開発した。本機構では針の先端付近を把持し、少しずつ針を前進させる。本機構を用いることで、中空微細針(外径50µm)を座屈することなく人工皮膚(ヤング率約0.2MPa)に穿刺することに成功した。

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© 2019 公益社団法人 精密工学会
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