「製造業のサービス化」への対応として,工作機械の稼働状態の変状を,時系列電力データの高頻度計測により検知する技法を提案した.同じ加工が繰り返される状況では,時系列データの変動パターンに変化が起こりやすいゾーンが存在し,そのゾーン内のデータを取得,分析することで稼働状況の変状を視覚的に把握することができる.また,電動工具を利用して手作業で加工を行う場合には,主軸の消費電力は,作業者が,どのタイミングで,どのように力を入れたり緩めたりしているかを反映し,この性質を利用すると熟練技術者が属人的に持つ技能がデジタル化可能と考えられる.