工具－工作物間の接触検知方法の開発と接触が振動特性に及ぼす影響

抄録

工具と工作物との間の接触は工作機械全体の振動特性に影響を及ぼす．本研究では，電気抵抗の変化を利用して工具と工作物との間の接触を検知する方法を開発した．加振試験時の接触検知結果から，接触状態を表す値として接触率を定義し，接触率と振動の固有振動数および減衰性との関係を調査した．その結果，固有振動数は接触率が 90%以上で大きく上昇し，振動減衰性は接触率が 0〜10%の範囲で大きく上昇することが確認された．