本研究グループでは新しいウォルター型の宇宙X線望遠鏡を開発するため,無電解Ni-Pめっき型を用いてCFRPを成形し,大型で軽量の薄型のミラー開発を進めている.従来の無電解Ni-Pめっき型はアール形状の単結晶ダイヤモンドバイトで旋削し製作されてきた.しかし,加工時間が長い,工具摩耗が大きい,形状精度が変動するなどの問題があった.本報告では大型の放物面・双曲面の無電解Ni-P製金型を高能率に超精密切削加工するため,フラットバイトを用いた傾斜切削法を提案する.本実験では傾斜切削法による超精密切削法を開発し,切削条件による表面粗さについて検討を行った.