作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
頚椎椎弓形成術前後における知覚・運動機能, 心理面および患者立脚型評価の経時的変化
片山 理樹清本 憲太 大窪 悠真宮城島 一史石田 和宏及川 直樹安倍 雄一郎
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2021 年 3 巻 2 号 p. 21-30

詳細
抄録

本研究では,頚椎椎弓形成術後の運動,知覚機能および心理面の経時的変化を検討することを目的とした.対象は,頚椎椎弓形成術を行った15例で,10秒テスト,握力,触覚閾値および日本整形外科学会頚部脊髄症評価質問票(JOACMEQ)を術前,再来時,退院時で検討した.その結果,運動機能は,10秒テストが早期に改善し,握力は改善が遅れる傾向を示した.知覚機能は,退院時から再来時にかけて改善を認めた.また,JOACMEQは,上肢機能とQuality of life(QOL)のみ再来時で改善を認め,他のドメインの改善は時間を要することが示唆された.

著者関連情報
© 2021 公益社団法人北海道作業療法士会
次の記事
feedback
Top