作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
3 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 片山 理樹, 清本 憲太, 大窪 悠真, 宮城島 一史, 石田 和宏, 及川 直樹, 安倍 雄一郎
    2021 年 3 巻 2 号 p. 21-30
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/31
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,頚椎椎弓形成術後の運動,知覚機能および心理面の経時的変化を検討することを目的とした.対象は,頚椎椎弓形成術を行った15例で,10秒テスト,握力,触覚閾値および日本整形外科学会頚部脊髄症評価質問票(JOACMEQ)を術前,再来時,退院時で検討した.その結果,運動機能は,10秒テストが早期に改善し,握力は改善が遅れる傾向を示した.知覚機能は,退院時から再来時にかけて改善を認めた.また,JOACMEQは,上肢機能とQuality of life(QOL)のみ再来時で改善を認め,他のドメインの改善は時間を要することが示唆された.
  • 秋田谷 結奈, 中村 裕二, 中島 そのみ, 大柳 俊夫, 仙石 泰仁
    2021 年 3 巻 2 号 p. 31-37
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/31
    ジャーナル オープンアクセス
    我々が行っている眼球・頭部協調運動は様々な動作に関与していると考えられている.本研究では,日常生活動作評価の新たな観点として眼球・頭部協調運動を利用することの有用性を検討するため,食事動作と移乗動作における眼球・頭部協調運動の特性を明らかにすることを目的とし,動作中の眼球・頭部協調運動の測定を行った.その結果,食事動作のような静的な動作と姿勢変換を伴う移乗動作のような動的な動作で眼球・頭部協調運動の特性が異なっていることが明らかとなった.
  • 当院回復期リハビリテーションにおける研究
    片桐 一敏, 今西 優美, 木戸 紗希子, 金子 慶太, 岡本 康世
    2021 年 3 巻 2 号 p. 38-46
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/05/31
    ジャーナル オープンアクセス
    脳卒中後の麻痺側上肢機能訓練は治療戦略に難渋する.特に重度片麻痺においてはセラピストの介入視点や経験が上肢機能改善に影響を及ぼす.脳卒中後の麻痺側上肢機能の作業療法は,電気刺激療法やロボット療法等の医用工学的治療の幅が広がっているが,臨床現場では通常OTとの併用や使用順序に難渋する事が多く,さらに機器の設定等においても十分な臨床経験と技術が必要である.本研究では当院の回復期リハで作業療法を受けた4名の中等度から重度片麻痺者への介入結果から,上肢機能訓練の標準化を目指すために,脳卒中上肢機能のアルゴリズムフローの作成を試み,臨床現場での活用を目的とした.
feedback
Top