作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
脳卒中上肢機能の作業療法における アルゴリズムフローの試み
当院回復期リハビリテーションにおける研究
片桐 一敏 今西 優美木戸 紗希子金子 慶太岡本 康世
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 3 巻 2 号 p. 38-46

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抄録

脳卒中後の麻痺側上肢機能訓練は治療戦略に難渋する.特に重度片麻痺においてはセラピストの介入視点や経験が上肢機能改善に影響を及ぼす.脳卒中後の麻痺側上肢機能の作業療法は,電気刺激療法やロボット療法等の医用工学的治療の幅が広がっているが,臨床現場では通常OTとの併用や使用順序に難渋する事が多く,さらに機器の設定等においても十分な臨床経験と技術が必要である.本研究では当院の回復期リハで作業療法を受けた4名の中等度から重度片麻痺者への介入結果から,上肢機能訓練の標準化を目指すために,脳卒中上肢機能のアルゴリズムフローの作成を試み,臨床現場での活用を目的とした.

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© 2021 公益社団法人北海道作業療法士会
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