抄録
乗馬療法は,人の心身の健康を維持または促進するための馬を介在した活動である.本研究は,乗馬療法による地域在住高齢者の Quality of life (QOL)と身体機能への継続的な効果を明らかにすることを目的とした.乗馬療法プログラムに参加する地域在住高齢者10名の健康関連 QOLと運動機能評価データをベースライン・1年後・2年後で分析した結果,健康関連 QOLの身体的健康度は経時的に有意に向上し,握力は有意に低下した.一般的に,加齢に伴い健康関連 QOLの身体的健康度は低下すると報告されており,乗馬療法が地域在住高齢者の健康関連 QOLを部分的に向上させることが示唆された.