作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
4 巻, 2 号
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  • keyformを参考にして
    小島 佳祐, 片桐 一敏
    2022 年4 巻2 号 p. 24-30
    発行日: 2022/05/31
    公開日: 2022/05/31
    ジャーナル フリー
    片麻痺上肢機能評価においてFMAはエビデンスが高いとされるが,評価結果が治療計画にほとんど提供されていないとVelozoが述べており,治療計画立案のためにFMA keyformの利用を提唱している.FMA keyformによって選択された移行ゾーンは適切な挑戦レベルにあるため,準じた課題を実施し,クリアできれば次のステップへ移行していく.今回,脳卒中片麻痺患者1例に対し,FMAkeyformを用いてハイブリッドな治療を実施した結果,回復期における臨床的に意義のある最小値(MCID)を上回る改善を示した.通常の上肢機能改善よりも,本介入は有意に改善を促した可能性が考えられた.
  • 2年間の経時的変化
    川邉 真歩, 三浦 理佳, 小島 愛子, 江刺 尚美, 中島 康博, 田中 敏明
    2022 年4 巻2 号 p. 31-38
    発行日: 2022/05/31
    公開日: 2022/05/31
    ジャーナル フリー
    乗馬療法は,人の心身の健康を維持または促進するための馬を介在した活動である.本研究は,乗馬療法による地域在住高齢者の Quality of life (QOL)と身体機能への継続的な効果を明らかにすることを目的とした.乗馬療法プログラムに参加する地域在住高齢者10名の健康関連 QOLと運動機能評価データをベースライン・1年後・2年後で分析した結果,健康関連 QOLの身体的健康度は経時的に有意に向上し,握力は有意に低下した.一般的に,加齢に伴い健康関連 QOLの身体的健康度は低下すると報告されており,乗馬療法が地域在住高齢者の健康関連 QOLを部分的に向上させることが示唆された.
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