抄録
本研究の目的は高齢者施設への園芸療法導入・実践のコツについてインタビュー調査を通して質的に解明することである.高齢期分野で園芸療法実践を行っている園芸療法士を対象とした.研究デザインは,構造構成的質的研究法を用い,分析はSCATを用いた.結果,【園芸療法実践の基本戦略】が基盤となり,導入は【共作業で行う環境整備】,【目的を意識した園芸活動の選択】,【コスト削減対策】,【臨機応変な対応】の4つのコツが挙げられた.継続には,【メンテナンスを含む植物への継続的関与】,【その人らしさを大切にした活動内容】,【成功と失敗のノウハウの蓄積と活用】の3つのコツが挙げられた.