抄録
本研究は,札幌市と厚岸町に在住する高齢者の散歩行動の地域差を明らかにし,地域特性をふまえた散歩行動の特性やフレイル対策を検討することを目的とした.介護予防教室参加者118名のうち,適格基準を満たした札幌市85名,厚岸町33名を対象に,基本属性・散歩行動に関する質問紙調査を実施した.その結果,札幌市は厚岸町と比べて,平均年齢と女性の割合が低く,散歩の時間と距離が長く,寄り道を伴う散歩が多い傾向が明らかとなった.以上より,高齢者の散歩行動は距離や時間に加えて立ち寄り先などの環境因子に影響を受けることが示唆され,地域特性に応じたフレイル対策の必要性が示された.