抄録
凍結肩によりサイレントマニュピレーションを施行された50歳代女性に対して、作業を基盤とした介入を実施した。本事例は、身体機能が改善していたにもかかわらず、作業への参加に消極的であり、生活上の作業困難感を訴えていた。作業療法では、ADOC-Hを用いた目標設定と、生活場面に着目したセルフモニタリングおよび指導を行った。その結果、痛みの軽減と自己効力感、主観的遂行度の向上が認められた。サイレントマニュピレーション後も作業遂行に困難感を残す事例においては、作業を基盤とした実践の必要性が示唆された。