理学療法 - 臨床・研究・教育
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Human Movement
―見て・触れて・感じることの重要性―
古澤 浩生
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2013 年 20 巻 1 号 p. 3-6

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抄録
正常運動とは,人類の共通した特徴と,個人的表現の両者を反映する。個人の姿勢はその人がこれまで身体をどのように使ってきたか?という運動経験の情報を治療者側に教えてくれる。運動分析を通して個人的表現を評価できる。つまり,運動が目標に向かってどのように行われているか?多様な環境やシチュエーションでどのように変化するのか?を評価できるということである。運動の分析は,専門的視点とともに活動時の治療的介入の両者で行われる。「見て,触れて,動かして変化(反応)をお互いに感じる」ということを評価・治療の基本にしながら,実技練習を通して,同じ施設の職員とのやりとり,あるいは職員同士による評価・治療によって,身体アライメントや反応の変化を確認することで,治療的介入のスキル向上を図ることができる。
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© 2013 社団法人 埼玉県理学療法士会
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