理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究論文
関節制動による関節不安定性の違いが関節軟骨・半月板に与える影響
諸沢 和真荒川 航平国分 貴徳
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2021 年 28 巻 1 号 p. 62-68

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抄録

【目的】メカニカルストレスは変形性膝関節症(膝 osteoarthritis:膝OA)の発症・進行において主要因の一つとされている。本研究では膝OA動物モデルであるdestabilization of medial meniscus(DMM)モデルで生じる半月板機能不全に着目し,関節不安定性を抑制する関節制動モデルを用いることで,関節不安定性の違いが関節軟骨,半月板に与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象をDMM群,DMM群に対して関節制動を施したDMM制動群,INTACT群に分類した。制動モデルの妥当性を検証した後,関節軟骨変性と半月板変性について組織学的解析を行った。【結果】DMM制動群では関節不安定性が抑制された。関節軟骨変性では,DMM制動群で関節軟骨変性が抑制されていた。一方,半月板変性に関しては, DMM・DMM制動群の両群で半月板変性が確認された。【結論】本研究から,DMMモデルで生じる関節軟骨変性は関節不安定性に起因することを示唆した。

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© 2021 社団法人 埼玉県理学療法士会
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