抄録
本研究は,鹿児島県内の回復期リハビリテーション病棟を有する医療機関を対象にアンケート調査を実施し,脳卒中患者に対する下肢装具のフォローアップ体制の現状と課題を明らかにすることを目的とした。県内の回復期リハビリテーション病棟を有する 33 の医療機関へアンケートを依頼し,28 医療機関から回答を得た(回収率84.8%)。結果として,下肢装具を作製した患者の全員をフォローアップしているのは17.9%(5医療機関),半数以上をフォローアップしている医療機関は35.7%(10医療機関)であり,県内の回復期リハビリテーション病棟を有する医療機関の過半数が一定のフォローアップを実施していた。しかし,多くの医療機関でフォローアップに関する何らかの困難が報告されており,再作製時の情報共有の不備や施設間連携の課題が挙げられた。また,備品装具の充実や義肢装具士の訪問が重要視される一方で,連携シートの活用には消極的な傾向が見られた。