関東甲信越ブロック理学療法士学会
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第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会
セッションID: S-014
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シンポジウム2 学校教育現場に求められる小児の理学療法士の役割を考える
千葉県における特別支援学校と理学療法士の関わりの現状と課題
松尾 洋
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抄録

 千葉県には特別支援学校が43校あり、6404名(平成30年度)の児童・生徒が在籍している。理学療法士は、主に「外部専門家」として特別支援学校の教員への指導という形で関わりをもっている。近隣の医療機関の理学療法士や各市町村の発達支援センターの理学療法士がそれぞれ活動している。一部、千葉県理学療法士会が適任者を紹介することも行なっているが、千葉県理学療法士会として全てを把握できていないのが現状であり、今後の課題としていきたい。

 外部専門家として特別支援学校と関わる中で教員に対しアンケート調査を実施した。アンケート内容は①理学療法士はどんな職種か知っていましたか、②理学療法士のアドバイスは適切でしたか、③理学療法士との連携は今後も必要ですか、④特別支援学校での理学療法士の常勤の必要性を感じますか、⑤理学療法士への要望、意見、感想とした。教員49名中27名(回答率56.2%)より回答を得た。すべての回答者が理学療法士との連携の必要性を感じていた。記述式のアンケート結果では、外部専門家として、かかりつけの理学療法士との連携にメリットあげる声が多かった。特別支援学校の教員は理学療法士との連携の必要性を感じている。特に医療情報や普段の理学療法介入の目標を共有するなど、外部専門家としてかかりつけの理学療法士が関わることの必要性やメリットが示唆された。

 本シンポジウムでは千葉県の現状と課題に加え、外部専門家としての関わりをもつなかで感じた「かかりつけの理学療法士」と特別支援学校の教員との連携についての私見をご紹介させていただく。

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© 2019 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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