RADIOISOTOPES
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中性子回折の基礎と応用(基礎7)
中性子による磁気構造解析の実際
大山 研司
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 59 巻 8 号 p. 477-490

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抄録

中性子回折法は,今日でもバルクの性質としての磁気構造を調べる上でもっとも信頼できる実験手法である。本稿では,磁気構造解析の基本的な手法を,粉末中性子回折実験にもとづき説明する。とくに,実際のデータを用いて,実際のプロセスに従って説明をすすめる。まず最初に,典型的なcommensurate構造とincommensurate構造を説明し,その構造をフーリエ分解により定式化する方法を説明する。中性子での磁気構造因子の理論式を示したのち,希土類化合物TmB2C2での実際のデータをもとに,実験データから磁気構造ユニットセルの決定,磁気構造モデルの構築方法を説明する。ここでは,国内で磁気構造解析に適する中性子回折装置についても説明する。最後に,解析に用いる有用な解析プログラムについての情報を提供する。

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© 2010 by Japan Radioisotope Association
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