RADIOISOTOPES
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59 巻 , 8 号
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ノート
  • 吉田 哲生, 廣庭 隆行, 増水 章季, 原 英之, 岡野 和史, 宮原 誠
    2010 年 59 巻 8 号 p. 463-469
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,試料中に含まれている糖類のうちシュークロースの比率が特に高い照射乾燥果実に着目し,これらのESRスペクトルからシュークロースラジカルを同定する方法について検討を行った。同定方法の検討のため,照射乾燥果実試料と照射シュークロース試料のESRスペクトルからg値及び線幅を求めて,その特徴を数値化して表した。この結果,g値及び線幅を用いて,シュークロースラジカルを同定できる可能性があることがわかった。
    また,本研究では,試料が照射されたものであることを判定する基準の設定について検討した。この結果,標準照射アラニンペレットのピーク高さを基準として規格化したESRスペクトルのピーク高さで,判定基準を設定できる可能性があることがわかった。
資料
連載講座
中性子回折の基礎と応用(基礎7)
  • 大山 研司
    2010 年 59 巻 8 号 p. 477-490
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/27
    ジャーナル オープンアクセス
    中性子回折法は,今日でもバルクの性質としての磁気構造を調べる上でもっとも信頼できる実験手法である。本稿では,磁気構造解析の基本的な手法を,粉末中性子回折実験にもとづき説明する。とくに,実際のデータを用いて,実際のプロセスに従って説明をすすめる。まず最初に,典型的なcommensurate構造とincommensurate構造を説明し,その構造をフーリエ分解により定式化する方法を説明する。中性子での磁気構造因子の理論式を示したのち,希土類化合物TmB2C2での実際のデータをもとに,実験データから磁気構造ユニットセルの決定,磁気構造モデルの構築方法を説明する。ここでは,国内で磁気構造解析に適する中性子回折装置についても説明する。最後に,解析に用いる有用な解析プログラムについての情報を提供する。
中性子回折の基礎と応用(応用18)
  • 加藤 宏朗
    2010 年 59 巻 8 号 p. 491-500
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/27
    ジャーナル オープンアクセス
    中性子回折の応用の一例として,強力永久磁石,特に希土類を含む磁石の磁気的性質を紹介する。20世紀における永久磁石の発展の歴史を紹介した後,強磁性体の磁気異方性についての基本的性質やその起源について,結晶場相互作用の概念を用いて説明する。本稿の主要部分は,現在最強であるネオジム磁石についての記述に費やされている。このネオジム磁石の主成分は粉末中性子回折によってNd2Fe14Bという金属間化合物であることがわかっている。そこで,一連のNd2Fe14B型単結晶の構造と磁気的性質について,中性子非弾性散乱,中性子小角散乱や強磁場磁化の実験手段を用いて系統的に調べた結果を紹介する。最後に,最近の話題である,ハイブリッド自動車の駆動モーター用の,Dyを多量に添加したネオジム磁石の問題点に言及し,その解決のために活発化している省Dy型ネオジム磁石において保磁力を向上させる研究の一端を紹介する。
中性子回折の基礎と応用(応用19)
中性子回折の基礎と応用(応用20)
  • 野尻 浩之
    2010 年 59 巻 8 号 p. 509-517
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/27
    ジャーナル オープンアクセス
    最近の強磁場下中性子回折の進展に関して紹介する。小型パルス磁場を用いることで,原子炉では,既存の分光器をそのまま利用して,30T程度の磁場中での回折実験が行えるようになってきた。一方,波数分解測定が可能なパルス中性子では,中型のパルス磁場装置を用いて50Tまでの中性子回折装置が開発され,40Tまでの実証実験が成功している。これらの進展により,基礎・応用の両面で強磁場を利用した中性子回折の発展が期待される。
中性子回折の基礎と応用(応用21)
中性子回折の基礎と応用(応用22)
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