RADIOISOTOPES
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速報
福島県の水田および畑作土壌からの137Cs,134Csならびに131Iの溶出実験
野川 憲夫橋本 健田野井 慶太朗中西 友子二瓶 直登小野 勇治
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2011 年 60 巻 8 号 p. 311-315

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抄録

福島第一原子力発電所事故後36日目(4月20日)に福島県の水田及び畑作土壌を採取し放射性のセシウム並びにヨウ素の溶出実験を行った。4月20日に採取した土壌には137Cs,134Cs及び131Iが検出され,水を用いた場合の溶出率は水田,畑土壌共に,約20%の137Cs,134Cs及び131Iが溶出した。抽出を繰り返しても2回目以降の溶離はほとんどみられなかった。水田土壌については,ヨウ化カリウム,ヨウ化セシウム,肥料,消石灰或いはセメント等を加えて1日放置して溶離を試みたが,溶出率は水抽出と同様の結果であった。

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