RADIOISOTOPES
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放射線治療
強度変調放射線治療とは?
幡野 和男
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 61 巻 1 号 p. 45-55

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抄録

IMRTは腫瘍に高線量を,周囲正常組織に低線量の照射を可能とする照射法である。日本で臨床応用が開始されたのは2000年であり,中枢神経系腫瘍,頭頸部腫瘍,前立腺癌に対して、主として行われてきたが,2010年4月から全ての限局性固形腫瘍に対して保険適応となった。GBMでは局所制御率改善が得られ,頭頸部腫瘍においては耳下腺への照射線量減少から唾液分泌障害の軽減が得られた。また,前立腺癌においては晩期有害事象である直腸出血の頻度減少が可能となった。こうしたことから今後更に治療件数が増加していくと予測される。

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© 2012 by Japan Radioisotope Association
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