北海道大学名誉教授 北海道大学大学院地球環境科学研究院
2017 年 66 巻 9 号 p. 355-366
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炭素・窒素安定同位体をトレーサーとする食性分析法は,人や動物の食物利用傾向を,複数の資源の分配率で表す手法として改良されてきた。同位体による研究が優れているのは利用度の復元が可能なだけではなく,生物学的現象と食料消費統計などの社会科学的現象との間を結ぶ研究の枠組みとして活用できることにある。これを示すために人間の食物利用に関する相補的な三つの研究事例を紹介し,食物利用の特性を解明する新しい研究法ついて議論する。
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