大阪大学大学院理学研究科
東北大学電子光理学研究センター
2018 年 67 巻 10 号 p. 471-482
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アクチノイド元素であるトリウム(Th)とウラン(U)には,229mThと235mUという非常に励起エネルギーの低い核異性体(準安定な励起状態)が存在する。これらの原子核は脱励起時に外殻の軌道殻電子と相互作用し,その化学状態の変化に応じて核の壊変の様子(半減期)が大きく変化するという興味深い現象が知られている。本稿では,これらの核種を対象としたこれまでの研究成果と現在取り組まれている研究の状況について紹介する。
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